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刺す蜂の見分け方

くびれがある

刺す蜂には胸部と腹部の間に「くびれ」があります。腰がくびれている蜂を「細腰類」（細腰亜目）といいます。人を刺す細腰類の蜂には、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチが分類されます。
一方、腰がくびれていない蜂を「広腰類」といいます。木や植物の葉に卵を産み、木や葉っぱを食べて育つ、ハバチ・キバチが分類されます。

集団行動をする

多くの蜂被害は、集団行動をする蜂が近づいてきた人間から巣を守ろうとすることで起こります。特に、繁栄の最盛期には蜂の凶暴性は強くなります。
一方、単独行動する蜂はおとなしいため、直接攻撃をしなければ基本的に人を刺しません。単独で行動する蜂には、クマバチ、ヒメバチ、ジガバチ、コバチなどが分類されます。

雌蜂

人を刺すのは雌蜂で、雄蜂は人を刺しません。蜂が持つ毒針は産卵管が変化したものです。産卵管がない雄蜂は毒針自体持っていないので、人を刺すことがありません。

人を刺す蜂

生活圏内にいる人を刺す蜂の見分け方と、巣の特徴を紹介します。

スズメバチ

危険度：★★★
体色：オレンジ系
大きさ：25～40mm

巣の場所：軒下、天井裏、床下、土の中、木の枝、根元
巣の形：フラスコ型、多層、巣全体を外被で覆った形
巣の大きさ：初期5cmほど、完成時最大で80cmほど
巣の模様：マーブル柄
身近な蜂の中で攻撃性、毒性が最も高い。巣を放置していると、どんどん巣が大きくなり、蜂の数も増えてしまう。

アシナガバチ

危険度：★★☆
体色：黄色系
大きさ：10～30mm

巣の場所：庭の木、軒下、ベランダ、室外機、樹木の下
巣の形：シャワーヘッド型、六角形の育房がたくさん並んだ形
巣の大きさ：15cmほど
巣の模様：縞模様
平均的なサイズが直径15cm程なので見つからないことも。スズメバチほど攻撃性は強くないが、生活圏内に巣が作られることが多いため意図せずに刺激を与えてしまい攻撃される可能性がある。

ミツバチ

危険度：★☆☆
体色：黄色系
大きさ：3～13mm

巣の場所：木の穴、床下などの閉鎖空間
巣の形：板、六角形が規則正しく並んだハニカム構造
巣の大きさ：最大１メートル
巣の模様：黄色い縞模様
他の蜂と比べると小さいため見分けやすい。大人しい性格でこちらが刺激を与えない限り基本的に人を刺してくることは少ない。

刺さない蜂でも注意

刺す蜂と刺さない蜂の特徴について紹介しましたが、刺さない蜂でも人や植物に害を与えることがあります。

木に穴をあける

クマバチは花粉や花の蜜などをエサとするハナバチです。生物を捕食しないためスズメバチやアシナガバチと比べると攻撃性が低く、人を刺すことも滅多にありません。しかし、木材や竹の内部に巣を作る習性があるため、建造物にダメージを与えることがあります。
巣作りの進行につれて建物の強度が低下し、最悪の場合建物の倒壊につながることがあります。また、シロアリの侵入するきっかけになるなど、二次被害にもつながる恐れがあるため、巣を見つけたら早めの駆除がおすすめです。

盗蜜

ミツバチも主に花粉や花の蜜などをエサとするため生物を捕食せず、スズメバチやアシナガバチと比べると攻撃性が低く、人を刺すことも滅多にありません。しかし、夏ごろになると蜜源植物が少なく蜜に飢えているので、蜜を盗む蜂がでてきます。巣を放置しているとさらに蜂の出入りが増えてしまう可能性があります。

スズメバチやアシナガバチの巣を見かけたら、危険であるため早急に駆除の要請をしましょう。人を刺すことが滅多にないミツバチも、巣を見かけた場合、放置せずに駆除の要請をすることをおすすめします。
ミツバチの巣を放置していると人を刺す以外に、
「蜜の香りでゴキブリやアリなどの害虫を引き寄せる」
「エサに飢えているスズメバチがミツバチを襲いに巣までやってくる」
「蜜や糞による汚染被害」
などが引き起こされることがあります。
また、人を刺さない蜂も上で紹介したような害を与えることがあります。刺さない蜂でも被害が深刻な状況であれば駆除することをおすすめします。

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